噂2:30代の転職は危険らしい
転職市場は上昇傾向にあるにも関わらず、30代の転職となると、とたんにこの噂が耳元で囁かれるようになります。事実、私が担当した30代の転職希望者の大半が転職活動を「不利だと思う」と認識されています。
その理由としては、「アピールできるようなスキルや経験がない」や「即戦力として活躍できるか不安」といった意見が多く聞かれました。確かに、企業側が求める中途採用者のもっとも重視されるのが、即戦力として活躍できる経験にほかなりません。また、30代という要素を加えると、その条件に「チームを束ね成果を上げることのできるマネジメント力」が加わります。
一方、30代からの転職を不利とも思わず、また、実際に転職を成功された方の意見を聞いてみると、「自身のスキルとキャリアを活かせる職場をじっくりと検討できたので、特に不利だとは感じなかった」や、「募集は35歳までとなっていたが、当時37歳だった私でも転職できた。企業側も年齢制限はあくまで目安に過ぎないのでは?」という意見もありました。
30代転職を成功させる要素とは
つまり、30代の転職が不利か否かは経験と能力に自信があるかどうかという一点が大きな要素になります。そこで30代の転職希望者の方へ、転職活動を始める前に確認して欲しい要素を列記します。質問すべてに「YES」と答えられる方は、30代であれ自信を持って転職活動へ望んでいただけると思います。
☆CHECK1 | 専門分野において最低5年以上の実務経験がある |
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☆CHECK2 | 転職希望先企業へアピールできる実績がある |
☆CHECK3 | チームリーダーやマネジメントの経験がある |
☆CHECK4 | 調整・交渉能力には自信があり実績がある |
☆CHECK5 | 現在の報酬額の維持にはさほどこだわらない |
さて、ここで「30代の転職は危険らしい」という噂の検証となりますが、それは自信の経験と能力次第ということとなり、その真実度も……。
噂の真実度:50%
ということになるでしょうか。次ページでは、いよいよ30代の転職に資格が機能するかどうかについて考えてみたいと思います。