噂3:30代転職に資格は機能しないらしい
前ページで記した「30代転職者適合チェックリスト」の全問に当てはまらなければ転職は難しいのかといえば、そうではありません。しかしながら、CHECK項目5問中、最低3問に「YES」と答えられない限り、正直申しあげて希望企業への転職は極めて困難と言わざるを得ません。
しかし、その不利な状況を打開する方法が、ひとつ存在します。前ページのチェックリストは、企業が中途採用者に求める要素です。例えば2つしか要素を満たしていない方ならば、要素をひとつ加え2ポイントから3ポイントへ、または3ポイントから4ポイントへと自身の転職適合度をアップさせれば良いのです。そして、その方法は資格を取得することなのです。
ただし、トップページでも申しあげたとおり、多くの就職エージェントからは「資格を取得しても転職には有利に機能しない」や「企業は資格よりも経験を求めている」という否定的な意見ばかりが上がってきます。くり返しになりますが、再び言わせていただきます。決して、そんなことはありません!
資格でアピールポイントをアップする
例えば、経理経験が5年以上あり(CHECK1)、現在の報酬額維持にはさほどこだわらない(CHECK5)と、2つだけを満たしている場合、そこに「日商簿記検定2級」の資格が加わればどうでしょうか。経験を裏付ける立派なスキルとして判断されないでしょうか。きっとプラス要素として機能するはずです。もしくは、金融業界への転職を希望し、転職のために「ファイナンシャルプランナー(FP)」の資格を取得したとアピールできたらどうでしょう。企業は経理経験に加え、異業界であれ、その業界への知識を吸収しようという高いモチベーションと実行力を評価してくれるはずです。
さらには、キャリア替え転職にも資格は有効に機能します。企業に転職するばかりが転職ではありません。独立開業するものひとつの転職です。例えば、企業での人事経験があり、そこに社会保険労務士資格があれば独立社労士として開業することも可能です。また、不動産業界での営業経験に加え、FP資格を取得すれば、不動産系に強い独立系FPとして活躍することも夢ではありません。
となれば、「30代転職に資格は機能しないらしい」という噂の真実度は……。
噂の真実度:30%
この程度です。要するに、転職に機能するような資格を取得すれば良いのです!