噂5:資格取得の学習法は独学が最適らしい
前ページでは、30代転職に有効に機能する資格を5つ紹介しましたが、いずれも転職に機能する可能性の高い資格ゆえ、取得にもそれなりの学習が必要となります。そこで検討したいのが資格試験のための学習法です。
資格取得のための学習法として一般的なのが、すべてを自身で行う独学と資格学校への通学、そして、通信講座の受講の3つです。なかでも、もっとも費用がかからず、また、自分の好きなタイミングで好きなだけ学習できる独学は、多忙な社会人にとって魅力的な学習法といえるでしょう。
確かに、書店の資格コーナーには「○○資格は独学でも合格できる!」や「これ1冊で確実合格!」などと唱うテキストが多く並んでいます。もちろん、現在の業務と連動した資格であり、知識があるならそれだけで合格することも可能でしょう。しかし、初学者なら合格の確立は極めて低いといえます。
独学は〝縛り〟の無さすぎる学習法
なぜなら、初学者が自分に適したテキストや問題集を選び出すことはとても難しいからです。テキストの中には、結局肝心な知識は学校で学ばなければならないようになっている、資格学校への誘導材料のようなテキストもあり、知識のない初学者がそれを見抜くのは実に困難だからです。
加えて、学習の過程においては必ず疑問点や不明点が出てきます。しかし、すべてを個人で解決しなければならない独学では、誰かに質問することもアドバイスを受けることも出来ません。疑問点を解決しないまま合格できるくらいの簡単な資格が、転職に有利に機能することなどあり得ません。
さらに、独学のメリットである低額な費用、そして、自由な学習スタイルも転じてデメリットになり得ます。低額な費用な挫折してもダメージが少なく諦めることに躊躇させません。また、自由な学習スタイルも「今日は疲れたから明日やろう」などと引き延ばしする言い訳になりやすい。つまり、独学は費用的にも学習スタイル的にも、強制力という〝縛り〟がなさ過ぎるのです。そう考えた場合、「学習法は独学が最適らしい」という噂の真実度は……。
噂の真実度:10%
程度と考えた方が良いでしょう。はっきり言います。試験の学習法において、独学とはもっとも挫折しやすい学習法といえるのです!